本物
皆さんは「キャペリン」という魚をご存知ですか?
樺太シシャモ という別名を持つ
そう。今では一般的なシシャモです。
これ、1970年ごろから獲れなくなってきた
シシャモの代替え魚として輸入されるようになった魚。
シシャモじゃないんですよー。
それまでのシシャモは今「本シシャモ」として売られています。
食べてみたんですよ。本シシャモ。
Σ(・ω・ノ)ノ! アジガチガウ!
私の舌はすっかりキャペリン=シシャモでしたw
このように、魚も実はたくさん種がすり替わってるものがあります。魚は獲れなくなるから仕方ないところもありますよね。
これが人が作る調味料なんかでもあるってご存知でしょうか。
たとえば味醂(みりん)
原材料名を見た時に
もち米、米麹 (醸造アルコール)
これが本みりんです。糖化熟成させてうま味や甘みを引き出します。
糖類、米、米麹、酸味料、調味料
みりん風調味料です。いろいろブレンドしています。
このなんちゃってみりんは置いといて、
本みりんのほうにも製法に違いがあるんです。
◇伝統的製法
日本の伝統的な製法です。 上質なもち米を原料に使用し、和釜で蒸煮。 仕込み後のみりんもろみを長期糖化熟成します。 みりん本来の製法で、乙類焼酎(米焼酎)を用います。 醸造・熟成期間は2年がかりです。
◇工業的製法
戦後から行われるようになった工業的な製法です。 加圧蒸煮や高温液化などの処理を施して、短期間ででんぷんやたんぱくの利用率を増します。 乙類焼酎ではなく、ホワイトリカーなどの甲類焼酎を用います。 醸造・熟成期間は40日から60日ほどです。
(三州三河みりんHPより)
熟成期間=うまみだとおもうのです。
こういう本物の調味料を作るところも少なくなりました。
使うとやっぱり味の深みが違います。飲んでも美味しいんです。
一見コスト高だけど少し使えば味が決まるしあれこれ足さなくていいので結局コストとしては変わらない気がします。
このみりんのおかげで、私は砂糖の使用量がかなり少ないです。
何においても本物がいいとは限らないけれど
私はシシャモはキャペリンw
みりんは三州三河みりんを使います。
日々のお金は応援チケットのように使うのがいいと言われたのが気に入っています。
私は伝統製法の調味料を応援したいですね。
酒、醤油、塩、味噌もまた同じです。
調味料にこだわるだけで料理の腕は上がります。
使用量も少なくて済みますね。
本物っていう言葉も基準がどこにあるかで価値が変わります。
どれを、どこを、自分にとって「本物」とするか。
心地いい基準は自分で決めるものだなぁ・・・
なんてことを思いながら
今日の夕食のおかずにシシャモを食べますw